不幸な結婚式のまとめ

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【111話】新郎側の親族友人が新婦に言いたい放題

昔、新年早々結婚式があった。

地元に帰省してる人が多いから合理的といえば合理的なんだろか?



高校時代の友人の結婚式に行ってきた。

場所は新郎の地元。

私は新婦側友人。

新婦は地元出身ではないので新婦友人達はみんな遠方。

たまたま独身の私だけがその地方の近くに仕事で住んでいた。

なので、時期的なこともあり新婦側友人は私一人となった。

年齢的に皆、新婚さんだったり妊娠してたり小さい子供がいたりで、新年早々結婚式とはいえ雪国へは来れなかった。

対して、自分の地元の結婚式となった新郎側の友人はかなりの人数。

男性の友人だけでなく女性の友人も多くいた。



最初はごくごく普通に乾杯があってスピーチが始まった。

普通は上司などのスピーチがまずあるはずなのに、上司という立場の人が見当たらない。

しょっぱなから、新郎親族が延々しゃべる。

内容は田舎ではよくある内容。

子供をたくさん~妻は夫に~夜は~とちょいセクハラ系。



次は新郎友人のスピーチだったがこれにムカついた。

新郎は友人が多くて~はまだいい。

それに引き換え、よく知らないけど新婦さんは友人が少なくて~と無礼。

よく知らないなら言うなと思った。

私を指さして「少数精鋭?」みたいなことを言った。

人を指差しすんな。



酔いも回ってきたからなのか、次の新郎友人スピーチも

友人がたくさん~系。

友人は多い方がいいですよ、その人の人柄が分かるから~と新婦へのあてこすり?と思いたくなるような内容ばかり。

友人である新婦も徐々に顔が引きつってきた。

いよいよ私のスピーチの順番が回ってきたが、何を思ったのか新郎側友人の一人が

「スピーチ時間長くなったからこの辺で次移ることにしましょう!そうしましょう!」

と言いだした。



普段あまり人前へ出るのが好きでなかったが、この時はシャンパンのせいか興奮のせいか

「いやいやいや~、わたくしもお祝いの言葉述べさせていただきますよ~」

と司会者からマイクを取ってスピーチした。

元々原稿を作ってたけど、それを読むどころじゃなかった。

内容は、新郎側友人が失礼なスピーチしてる間中、考えてた内容。

あまりにも遠方なので独身で身軽な私しか来れなくてごめんね。

他の友達はみんな新婚で子育てで頑張ってるよみたいなことを言って新婦に友達がいないわけじゃないことをアピール。

結婚式じゃ普通だけど、ひたすら新婦をよいしょした。



新婦は料理上手。

仕事もすごい。

英語もすごい。

やりくりも上手。

高給取り。

今まで新郎友人スピーチで下げられまくった分をとりかえすべくひたすらあげまくった。

新郎さんのことはよく知らないけど彼女が選んだんだからきっとすごくハイスペック~みたいなことを付け加えたのは大人げなかったと今では思います。



すると何を思ったのか、私前でスピーチは終了という流れだったのに新郎親族が2回目のスピーチ。

女が仕事出来ても仕方ない。

結婚したら女に友人は要らない。

子供が出来たら結婚式に出席できないのは当然。

先ほどのスピーチの女性(私)には悪いが、うちの嫁はすぐに妊娠してもらうからあんたの結婚式には出れないだろう。

いろいろオブラートに包んでたけど、宣戦布告か?と言いたくなる内容。

いつもはにこやかな新婦母が鬼の形相。



結局、スピーチは新郎新婦相手側への非難合戦状態。

非難合戦と言っても、新婦側スピーチは私だけ。

普通するであろう新郎新婦の親からの言葉は最後まで無かった。

かろうじて新婦父の

「このたびは皆さま遠方より遥々~このたびのお式では人生の勉強をさせていただきました」

との〆の言葉で終わった。





結局、新郎新婦はその後の新婚旅行にも行かず、一緒に住むこともなく、籍入れるのも中止して別れた。

新婦だった友人からは

「スピーチで言い返してくれてありがとう。救われた」

と言われました。

式の場所でもめて費用分担でもめていろいろ不安定中での結婚式だったようです。



結局、結婚式で一番不幸だったのは新郎。

新婦下げのスピーチでしたが、友人友人と言いながら新郎友人達のスピーチはとても無礼で、

もしかして新郎はパシリ?という印象をばらまいたような内容でした。

ずっと新婦親や親戚に睨まれて、蒼白。

あれだけ盛大に地元で結婚式をしたのに花嫁に逃げられてもう帰れないと泣いていたそうです。


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