不幸な結婚式のまとめ

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【6話】定職についてないドリーム系と付き合ってた新婦が結婚

結婚式じゃなくて、先日出席した友人の披露宴でもいいかな。

友人は美人で聡明で気立てもよく、しかもいいお家のお嬢さまという、
天は何物も与えている実例でした。

ですが彼女が付き合う男は、基本的に定職についていないドリーム系ばかりでした。
めずらしく定職についている男性と交際し、結婚に至ったと聞いて友人一堂安堵したものでした。
ですが、彼は、といいますか、結婚式で会った相手のご家族はすごかった。

大のブラコンの妹さんは、友人夫の兄嫁をいびり倒し、義妹に会いたくないので
兄嫁は結婚式と披露宴に欠席、兄は妻不在なのに新婦の友人をナンパする有様。
妹さんはどこの場末のキャバクラのホステスかと思うほどの下品な厚化粧とこの寒空に
あり得ないほどの薄着(キャミソール系)で、披露宴会場で異彩を放っていました。

ご両親は最初からかっ飛ばしていて、新婦側来賓ご挨拶(新婦大学時代の恩師、会社の
上司等々)で、聞くに堪えないヤジを飛ばしていました。

ちなみに私は新婦の学生時代の最も親しかった友人のひとりだったので、新婦ご両親、
ご親族の皆さまがた近くの席だったのですが、皆さまの顔色が青ざめ、沈黙していくのを
ひしひしと感じて俯いていました。お料理は勿論、なにを食べたのか記憶にありません。

新郎側の友人・会社同僚(地方出身でもないのに新婦側に比べれば半分以下で、なぜか
空席が目立つ)のスピーチでは内輪受けのオヤジギャグが炸裂し、受けているのは
新郎側のみ、新婦側は沈黙でした。

新婦側がすべて費用を支払った一流ホテルでの披露宴でしたが、唯一引き出物だけが
新郎母が準備したもので、帰って開けてみると微妙なサイズとデザインの食器という
重くて使い道に困るシロモノが数個ぷちぷちにくるまれて入っていました。
披露宴会場で新婦ご両親がふるえていらしたのが印象的でした。

後日、新婦母と親しい私の母が聞いたところによると、新婦ご両親は最初からこの結婚に
反対していたものの(新郎とは10才ほど年の差がある上、金銭的に相当ルーズなところが
あるから)、恋に落ちた新婦が聞く耳を持たなかったので承諾。

しかも新郎父は自称事業家で、いろいろな事業に手を出しては失敗、夜逃げも経験、現時点では
借金はないという話ですが、浮世離れした新事業を計画中らしかったです。
それはいいのですが、問題となったのは別のことです。

独身時代の新郎は自宅住まいで少しでもお金があるとお父さまに巻き上げられていたので、
使われないように貯金は常にゼロ、給料をもらうと半分を渡してあとの半分は使い切る
生活をしていました。
結婚後も給料の半分をご家族に渡す(新婚夫妻は新郎家族と同居の予定はありません)つもりだと
結婚前に新婦に言い渡していました。

寛大な新婦ですが、結婚後はふたりの生活がはじまるのだし、彼の給料はハッキリ言って普通の
大卒数年OLの新婦以下だったので、さすがに耐えかねたのでしょう。そんなことはやめて、と
言ったところ、新郎が新郎両親に向かって新婦が反対するのでお金を渡せなくなった、悪いのは
金持ちの娘なのにケチな新婦、と結婚式前日に告げ口したそうです。

不幸な披露宴の理由は金銭問題で、新婦に腹を据えかねた新郎ご両親が新婦に恥をかかせようと
したと、新婦母はご理解していらしたようです。実際は不明ですが、明らかに新婦ご両親はご親族の
前で恥をかいていました。

とりあえず新婦はいい子なので、披露宴は多少不幸でしたが(二次会で新郎同僚にセクハラされた
別の友人と私もかも)、幸せになってほしいです。

【5話】 【7話】

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