【146話】自分が不幸にした
818: 投稿日:2011/01/24(月) 12:41:244年くらい前(24歳)に俺が不幸な雰囲気にした話。
2年くらい付き合って、
プロポーズした同い年の彼女がいた。
彼女の両親に挨拶をしようと家に行った、
厳格な父親だと聞いていたけどなごやかな空気。
職業は何かを聞かれたので
「現場監督をやっています。」と答えた。
そしたら、
「現場監督との結婚なんか認めん!帰れ!!」
と怒鳴られた。
「また伺います。何度でも来ます。」
とか言ってとりあえずそこは素直に帰った。
身内に同業と結婚して苦労した人がいたらしくて、
現場監督は嫁を不幸にする悪いイメージがないそうだ。
その後、何度も許しを得ようとするが
取り合ってくれない。
で、初めて挨拶しに行った日から
一ヶ月も経たないうちにふられた。
父親のツテだかなんかで、
10歳くらい歳上の公務員と見合いをし、
結婚前提の付き合いをする事に。
父には逆らえない、酷い女でごめんね、
許してね、とか泣きながら言っていたが、
俺とイチャイチャしているその裏では
見合いの話進めてたのかとか、
やっぱ公務員かー…とガックリきたと同時に
大好きな人と結婚出来ない
悲劇のヒロインな私って可哀想でしょ…な感じに見えてた。
1年くらい経ってどういうつもりか
結婚式の招待状が届いた。
結婚式に出席するかどうか迷ったが、
あまり話しなきゃいいかと思って出席に○をした。
彼女の友達、特に女友達から電話やメールが来まくった。
友達が驚いているんだから、
俺にプロポーズされた事は話していても、
見合いをした事や俺と別れた事は
ずっと内緒にしていたんだと思う。
友A「どうなってんの!?」
俺「かくかくしかじか」
友B「あんた達結婚するんじゃなかったの!?」
俺「わっふるわっふる」
せっかくだから事情を説明してあげた。
俺が出席する事を言ったら、
じゃあ久しぶりにみんなで会いたいし、私もするか…
みたいな感じで友達はみんな出席する事にした。
819: 投稿日:2011/01/24(月) 12:43:07
それからしばらくして、彼女から、
友人代表でスピーチしてほしい、と連絡が来た。
どのツラさげてそんな頼みが出来るんだ、と思ったが
俺しか友人代表で頼める人が
いなくなったのかもしれないので、
とりあえず了解しておいた。
振られた女とその旦那との
写真を撮っても面白くないし、
俺も含めて友人席のほとんどが
トイレ以外はずっと座ってた。
スピーチは彼女との思い出話をした。
ここで出会った、遊びに行った云々、
いかにも2人は付き合っていました的な話と
プロポーズしたけど自分の職業が
理由で新婦に振られましたよー、を匂わす話。
立派な職業(ここ強調)をしておられる新郎さんと
幸せになってください、とか言った。
事情を知らない招待客達はざわざわ、
父親と彼女はオロオロ、友達からはGJ。
キャンドルサービスの時は
こっちを見ないようにしてたな。
というか、事情を知る友人席だけ
殺伐とした空気だった。
その後、式は何事もなく終了。
2次会には行かずに友達みんなで呑みに行った。
以降は彼女とも会ってないし、
夫婦がどうなったかも知らない。
スピーチが原因で離婚にでもなったら、
彼女父から慰謝料請求きそうだ。
今思うと大人気ないけど、後悔はしてない。
【145話】 【147話】