【161話】娘にはまだ早いですから
792: 愛と死の名無しさん 2012/01/24(火) 16:05:50.56新婦友人で出席した結婚式、披露宴での話
新郎友人にオチャメな女性がいて、みんなを笑わせていたが、ブーケトスの際に彼女が新郎親戚の3歳くらいの女の子を抱き上げて
「わたしにくださいな~」
と新婦に呼び掛けた新婦は笑顔でうなずき、みんなでうまいことその女の子にブーケが渡るように計らった
見事に女の子がキャッチし、みんなから
「次のお嫁さんだね~」
と言われ、女の子も嬉しそうに笑っていた
ところが女の子のパパがものすごい顔で
「娘にはまだ早いですから」
と言うと、女性から女の子を取り上げ、「さ、返そうね」
と嫌がる娘の手からブーケをもぎ取った
周りから
「大人げない」「やめなさいよ」
と言われても
「いや、この気持ち、花嫁さんのお父さんなら分かる」
と「ね?」と新婦父に同意を求めると、新婦父は「その通り!!」とビール瓶持って立ち上がった
「○○(新婦の名)、やっぱりお前は嫁に行くな!!」
新婦母が隣でたしなめても聞く耳持たず、新婦を連れて行こうとする
女の子が泣き叫び、周りが慰める。女の子両親は口喧嘩を始め、
新婦父と新郎父は無言の圧力の掛け合い
そこに新婦曾祖母がひょこひょこと来ると、女の子の父親の手からひょいとブーケを取り上げた
「じゃあこれは私がもらうわね」
その言葉にみんなキョトンとしたが、曾祖母は
「これ、独身なら誰でもいいでしょ?私も独身よ。幸せになりたいもの」
そう言うとブーケから一輪取ると、
「はい。幸せになりましょう」
と女の子の髪に挿した
そして新郎親戚の席に行き、新郎祖母の傍に行くとブーケを二つにして
「お互いもっと幸せになりましょうね」
そう言って半分を手渡した
どこからか拍手が起こり、いつのまにかみんな拍手していた
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