【196話】私先輩(新婦)が大好きなんですよぉ。お幸せに
246: 愛と死の名無しさん 2008/02/16(土) 04:11:38結婚式というか、二次会とその後が不幸だった結婚式。
大学時代のサークル仲間同士の結婚式。
式には仲間内でも特に仲の良いのだけが呼ばれ、滞りなく行われたが他のサークル仲間も全員来た二次会には、ひたすら新郎loveな後輩Aが来ていた。
普段からAは新郎が好きだと言うことを隠さずアタックしまくりで新郎もそれをにくからず思っていることは誰もが知っていた。
Aはすっかり「かわいそうな私」にどっぷりつかってしまって二次会では最初から最後までしくしくしくしく泣いている。
しかも新婦にからむからむ。
「私先輩(新婦)が大好きなんですよぉ。お幸せに」
なんていいながらしくしくしくしく。
二次会にはサークルの仲間以外の人も来ているし、皆がかわるがわるたしなめるがAの泣き声はヒートアップするばかり。
結局二次会、三次会とAは泣きつづけた。
4年ほど経って新郎新婦は別れた。
理由は新郎の浮気。
Aとは二股だったそうだ。
結婚してから仕事の都合で遠方に引っ越したのだが、Aの突撃が激しくなりばれた。
どうりで「Aのためを思うならきっぱり断ってやれ」と新郎をいくらたしなめても「そんなかわいそうなことは俺にはできない」と煮え切らない態度だったわけだ。
実は結婚前から続いていたとは。
結納の始まる直前までAとデートしていたとか、あの時実は、とか後でいろいろ聞いて驚いた。
現在Aは新郎と一緒に暮らしているらしい。
嘘で固められた結婚式だったようだ。
255: 愛と死の名無しさん 2008/02/16(土) 16:03:10
246
>「私先輩(新婦)が大好きなんですよぉ。お幸せに」
これはその通り、新婦に向かって何度も言ってました。
Aが新郎を好きなのは新婦も知っていましたが、それを知った上で『新郎を愛しているけれど新婦も好きだから、辛いけれど身を引くけなげな私』ということだったようです。
まぁ、実際には裏でやることやってたんで、
『結婚しようが本当に愛されてるのは私よ!』
てな気持ちもあったのでしょうけれど。
【195話】 【197話】